2026年4月8日。ドル円は158.587で引けた。
160円に3回タッチして、3回とも跳ね返された。
3月27日 — 160.40(高値)。
4月7日 — 160.02(高値)。
4月8日 — 159.73(高値。朝方160を狙ったが届かず)。
一方で、安値は切り上がっている。1月の152円から、2月の152.6円、3月の157.5円——着実に底が上がっている。
天井は平ら。底は上がる。
テクニカルの教科書を開け。これはアセンディングトライアングルだ。
3行でわかるこの話
📊 ドル円は160円でトリプルトップ。1月安値からの上昇ラインとで三角形を形成。
📐 テクニカル的には上抜けパターン(アセンディングトライアングル)= 165円方向。
📰 だがファンダは下方向(停戦→原油安→貿易赤字縮小→円高圧力)。どちらが勝つか。
【日足チャート】160円の壁とアセンディングトライアングル
USDJPY
日足 D1
2026.01.20 – 2026.04.08
終値
160円レジスタンス
上昇トレンドライン
三角形ゾーン
1
1/27 安値152.11
2
2/13 安値152.67
3
3/19 安値157.76
4
3/27 高値160.40
5
4/7 高値160.02
6
4/8 終値158.59
チャートの読み方
赤い破線(160円) = レジスタンス。3月27日と4月7日にタッチして跳ね返された。
緑の破線(上昇トレンドライン) = 1月27日の安値152.11と3月19日の安値157.76を結んだライン。このラインの上にいる限り、上昇トレンドは生きている。
黄色の三角形 = この2本のラインの間がアセンディングトライアングル。天井は平ら(160円)で底が切り上がる形。
教科書的には、アセンディングトライアングルは上に抜ける確率が70%以上。買い方の勢力が強く、売り方が徐々に追い詰められているパターンだ。
アセンディングトライアングルとは何か
📐 パターンの構造
上辺: 水平なレジスタンス(160円)
下辺: 右肩上がりのサポート
形状: 三角形が収束していく
ブレイク方向: 上が約70%
📊 USD/JPYの場合
上辺: 160.00〜160.40円
下辺: 152.1→157.8→(今≈159.5)
収束点: 4月末〜5月頃
上抜け目標: 160 + (160-152) = 168円
計算方法: トライアングルの「高さ」(160-152=8円)をブレイク地点に加算。上抜けなら160+8=168円。下抜けなら159-8=151円。これがテクニカル的なターゲット。
テクニカルが言っていること vs ファンダが言っていること
📊 テクニカル → 上抜け(円安)
① アセンディングトライアングル
上抜け確率70%以上。教科書通りなら160円を超えて165〜168円へ。
② トレンドラインが生きている
1月安値からの上昇ラインは一度も破られていない。今日の158.5でもラインの上にいる。
③ 160円は3回目
レジスタンスは試される回数が増えるほど「弱くなる」。4回目で抜ける可能性。
📰 ファンダ → 下抜け(円高)
① 原油安 → 貿易赤字縮小
原油$117→$98で日本の月間輸入額は約2兆円減少。円安圧力が後退。
② 停戦 → リスクオフ後退
有事のドル買いが剥落。安全資産としてのドル需要が減少。
③ 米利下げ期待の復活
原油安→インフレ鈍化→FRB利下げ期待。日米金利差縮小=円高。
④ 日銀の利上げ観測
原油高が収まれば、日銀が利上げに動く余地が出てくる。
160円攻防の「力学」を図解する
⬆️
160円を超えたい勢力
• 実需のドル買い(輸入企業)
• 日米金利差キャリートレード
• 原油高→円安の構造圧力
• 投機筋の160円ブレイク狙い
⚡
⬇️
160円を守りたい勢力
• 日銀の口先介入・実弾介入
• 停戦→原油安→円高圧力
• 米利下げ期待の復活
• 「160円は防衛ライン」の心理
直近データで読む160円の強度
🔍 160円テスト履歴(H4データ)
1
3月27-28日 — H:160.40。日足で160円を明確にブレイク。だが翌日から急反落で158.7まで。「ヒゲ」で終わった。
2
4月7日 — H:160.02。ぎりぎり160を超えたが、終値159.53。再びヒゲ。停戦発表前の不安定な相場で、160超えは維持できず。
3
4月8日 — H:159.73。160に届かなかった。停戦→原油安で一転して158.53まで下落。引け158.59。
読み: 160円のレジスタンスは「弱くなっている」。3月27日は160.40まで突き抜けた。4月7日は160.02で止まった。しかし4月8日は160にすら届かなかった。これはファンダの力(停戦→円高圧力)が効き始めたサイン。
3つのシナリオ
シナリオA: 上抜け → 163〜168円(確率30%)
トリガー: イスラマバード交渉が決裂。停戦崩壊で原油が再び$120超。
メカニズム: 原油高→貿易赤字拡大→円安加速。日銀は利上げできず。
テクニカル: 160円ブレイク→ストップロス誘発→165円トライ。
注意: 160.50を超えて日足で確定したら本物。ヒゲだけなら罠。
シナリオB: レンジ継続 → 158〜160円(確率45%)
トリガー: 停戦は延長されるが最終合意には至らず。原油$90〜$100で推移。
メカニズム: 円安材料も円高材料も中途半端。日銀は動けず、FRBも動けず。
テクニカル: トライアングル内のレンジ。158-160の往復。
戦略: 158円台でロング、160円手前でショート。レンジ戦略が最も有効。
シナリオC: 下抜け → 155〜152円(確率25%)
トリガー: 停戦→本格和平。原油$80台回復。日銀利上げ観測が本格化。
メカニズム: 原油安→貿易赤字消滅→円高。日銀が「正常化」に舵を切る。
テクニカル: トレンドライン割れ→155円サポートテスト。下抜けなら152円。
注意: このシナリオは「停戦が本物」前提。2週間の結果次第。
競合サイトが見落としていること
日経新聞は「160円再接近」と書く。Bloombergは「日銀が動けない」と書く。外為どっとコムは「イラン情勢に注目」と書く。
どれも正しい。だが、どれもチャートにラインを引いていない。
彼らは「ファンダメンタルズ分析」としてマクロ経済の話をする。金利差、貿易収支、中銀の政策。
だがチャートを見れば、今のドル円は「アセンディングトライアングル」という明確なパターンの中にいることが一目でわかる。
この形が教えてくれることは:
①
160円はいつか抜ける。レジスタンスに何度もぶつかるほど、最終的にブレイクする確率は上がる。教科書の統計が示す事実。
②
ただし「いつ」は、ファンダが決める。停戦が持てば下方向。崩壊すれば上方向。テクニカルは「パターン」を教えてくれるが、「タイミング」はニュースが決める。
③
ブレイクした方向に大きく動く。トライアングルの高さ(8円)がターゲット。上なら168円、下なら152円。中途半端な位置で迷っている場合ではない。
キーレベル一覧
🎯 KEY LEVELS — USD/JPY
165.00
上抜けシナリオの第1ターゲット
160.40
3/27高値。ここを日足実体で超えたら本物
160.00
心理的大台。介入警戒ゾーン
158.59
本日終値
157.50
上昇トレンドライン(割れたら下目線)
155.00
次の主要サポート。2月レンジの上限
152.00
1月安値。下抜けシナリオの最終ターゲット
トレーダー向けメモ: レンジ戦略なら158.5でロング(ストップ157.0)、159.8でショート(ストップ160.5)。ブレイク狙いなら160.50超えでロング追従、157.0割れでショート追従。どちらもイスラマバード交渉(4/10)前にはポジション縮小を。
ドル円トレードで見逃してはいけない「相関」
🔗 ドル円を動かす4つの連動指標
🛢️ WTI原油
原油↑ → 貿易赤字↑ → 円安
原油↓ → 貿易赤字↓ → 円高
相関: 強い正の相関
🇺🇸 米10年債利回り
利回り↑ → 日米金利差↑ → 円安
利回り↓ → 金利差↓ → 円高
相関: 最も強い正の相関
🥇 ゴールド
ゴールド↑ → リスクオフ → 円高
ゴールド↓ → リスクオン → 円安
相関: 弱い逆相関(今は例外)
📊 日経平均
日経↑ → リスクオン → 円安
日経↓ → リスクオフ → 円高
相関: 正の相関(円安で輸出株↑)
ドル円のチャートだけを見ていても、半分しか見えない。 原油、米国債利回り、ゴールド、日経平均——この4つを横に並べて見れば、ドル円の「次の一手」が見える。
あなたの番だ
MT5かTradingViewでUSD/JPYの日足を開け。
1月27日の安値152.11と、3月19日の安値157.76を結ぶトレンドラインを引け。
そして160円に水平線を引け。
三角形が見えるだろう?
この三角形が狭くなるほど、ブレイクは近い。4月末か5月初旬。
上に抜けるか、下に抜けるか。テクニカルは上と言い、ファンダは下と言う。
答えは4月10日のイスラマバード交渉が教えてくれる。
その日、チャートの前にいろ。ラインを引いて待て。ブレイクした方向に乗れ。
それだけで、今年の最大のトレードになる可能性がある。
GEOTRADE ANALYSIS
ドル円8円幅のブレイク、あなたはどちらに乗る?
160円を超えれば168円。割れれば152円。
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まずはデモ口座で、三角形ブレイクの練習をしよう。
本記事はGeoTradeが公開情報・MT5リアルタイムデータをもとに独自分析したものであり、投資助言ではありません。FX取引にはリスクが伴います。余剰資金で取引してください。